どんなおはなし?
貧しい農家の娘のテス。
父親は飲んだくれていつも貧乏暮らしなのだが、ある日近所の牧師が父親に
「私は家系図を調べるのが趣味なんだが、あんたの家系は名家のダーバビルだよ」
と告げる。
それに気を良くした父親は、街のお金持ちダーバビル家へテスを向かわせ「親戚ですので助けてください。」と告げさせる。
その時、ダーバビル夫人の遊び人の息子に見そめられ、愛人として囲われることに。
家族のためではあったかが、そこにテスの愛はなく、実家へ帰ることを決意する。
吹っ切るために働き始めた農場で、農業を学んでいる牧師の息子と出逢い恋に落ちるテス。過去のことを打ち明けるかどうか思い悩むのだが・・・
監督と原作
「ローズマリーの赤ちゃん」や「戦場のピアニスト」で有名な、おん歳89歳の巨匠、ロマン・ポランスキー監督の1979年の作品。
原作はトーマス・ハーディの「ダーバビル家のテス」で、イギリスのウェセックス地方の美しい自然を舞台に物語は繰り広げられる。
その映像がとても美しくてため息が出そうな、パーフェクトな映画として仕上がっていました。
ナスターシャ・キンスキーとそのファッション
オードリー・ヘップバーンにも匹敵するんじゃないかと言うくらいの完璧な美しさ!
ナスターシャのおかげといってもいい映画かもしれません。
どのシーンもナスターシャが映るだけで、絵画のよう。
またこの時代のドレスも美しさを増幅させています。
この麦わら帽子は現代でも復活させて欲しい一品です。
仕事着の野良着ですら、ナスターシャが着ると可憐!どれも本当に素敵でした。
一言で変わってしまった運命
「本当は旧家の家柄だよ」軽い気持ちで牧師の言った一言が、テスの運命を変えてしまいました。
それがなければ、近所の農家の優しい若者に嫁いで平和に暮らせたかもしれません。
しかしテスはあまりにも美しく、真面目すぎました。
改めて、言葉の持つ力はとても強大だと感じてしまいます。
言葉は大事にしていきたいですね。
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