どんなおはなし?
2人のかわいい子供と美しく優しい妻を持つ、絵に描いたように幸せな男が、郵便局で出会った可愛い女性と恋に落ち不倫関係になってしまうお話。
アニエス・ヴァルダ監督作品
ヌーベルヴァーグの代表的な監督アニエス・ヴァルダ。夫はなんと「シェルブールの雨傘」でお馴染みのジャック・ドゥミです。
オープニングは美しいひまわりが映し出され、仲睦まじい家族の影が見えます。
ほのぼのするかと思いきや、家族のいる風景と一輪のひまわりの映像が交互に映し出され、段々と違和感を覚えてきます。
そんな違和感がこの映画にはあります。
本当の家族を起用
主役の家族4人はなんと本物の家族を起用。どうりで、まだ小さい子供たちが自然な演技を見せていて(演技じゃなかったんですね!)とてもよかったんです。
でも、そう考えると不倫をするシーン・・・奥さんは複雑だったでしょうね><
しかしこの映画は後世に残る傑作となり、結果的には良かったかもしれません。
ファッションが素敵
主人公の妻は裁縫を仕事にしているので、いつもかわいいお洋服を着ています。夫も「いつもかわいい服を着ていておしゃれだ」と妻を自慢しています。
鮮やかなオレンジやブルーの花柄を愛用していて、森でお花を積んで、家にもたくさん飾っている、そんな奥さん。素敵すぎますよね。
また、不倫相手の女性もとっても可愛くて、揺れ動いてしまう主人公の気持ちはわからなくもありません。
どのシーンをとっても素敵なファッションばかりでした。
幸せの形
男は、2人の女性を愛せて幸せだなあ。
女は、あなたに愛されて幸せ。
愛するか愛されるかで幸福度が違うのは男女の差かもしれませんね。
またこの映画では、2人の女性は男性の思うままに、家事や育児をこなして幸せな家庭を築き守ろうとしていますが、なぜだかそこにモヤっとしてしまいました。
愛があればその家事や育児は幸せな行為とも言えますが、愛がなくなったら?
そのあたり、不穏な暗示が隠れた映画だと思いました。
コメント