ディオールのドレスに恋した家政婦「ミセス・ハリス、パリへ行く」

ドラマ

どんなおはなし?

イギリスで家政婦として慎ましやかに暮らしているエルバ

そんな彼女の元に夫が戦死したと知らされる。

落ち込むエルバだったが、家政婦先のお屋敷でクリスチャン・ディオールのドレスに心を奪われる。

ディオールのドレスを手に入れたい!

そんな想いが彼女の人生にもう一度火をつけ、資金集めに奮闘!(なんと1着500ポンド、現在のお金で300万円ほど!)

いざ、ディオールのドレスを買いにパリへ!

素直に楽しいどんでん返しのストーリー展開

ネタバレになるので、詳しくは書けませんが、普通のひねりのないコメディなら、こうなる!という展開が覆され続けます。

なかなか「やったー!」と喜ばせてくれません。

それが人生なのです。

エルバが良心的でありつつ、目的に一直線である性格がもたらす一喜一憂があるストーリー展開。最後まで飽きることがなかったです。

ミセス・ハリスと一緒にため息をつく、美しいドレスの数々

登場するディオールのお洋服は実際のデザインがを元に再現されており、とにかく美しく、ミセス・ハリスと共に「はあ〜〜〜」とため息をつくの必至!

特にディオールの看板モデルを演じたアルバ・バチスタが可憐すぎてヤバいんです。

ディオールのドレスと、アルバ・バチスタの可憐さをぜひぜひご覧ください!

俳優陣探訪

ミセス・ハリス役のレスリー・マンヴィル。素晴らしい演技でした!完全にミセス・ハリスになっていて、彼女の可愛らしさ、ユーモア、優しさ、一途さ、真面目さ、頑固さ、全てが表現され尽くしていて拍手を送りたいです!

知らなかったんですが、ゲイリー・オールドマンの最初の奥さんなんですね、びっくり。

ディオールの専属モデル、ナターシャ役のアルバ・バチスタ。クリス・エヴァンズの恋人とのことですが、今後期待の女優さんではないでしょうか。可愛すぎます。

ディオールのお堅い受付にイザベル・ユペール!並々ならない存在感。怖い、怖すぎる。

お化粧バッチリで黒いスーツの彼女ですが、おうちで家事をするシーンは生活感があって、美しかったです。

世界の見方を変える物との出会い

ミセス・ハリスの場合はクリスチャン・ディオールのドレスでしたが、誰にでも世界の見方を変えてしまうようなものとの出会いがあると思います。

作中でよく使われるのが「透明人間」という言葉。

「透明人間がディオールのドレスを買ってどうするの?着ていくところもないでしょう。」ときつく言われるシーンは本当に悲しかったです。

誰も透明人間の人なんてこの世にいません。

誰かしらと関わって生きています。

ディオールのドレスは、人生に落胆していた彼女にもう一度生きる情熱を蘇らせ、そのために起こした行動が人々を巻き込み、引きつけ、人生を彩りました。

浅はかに人を判断せず、関わっていきたいと考えさせらる映画です。

そして人生は何歳になっても情熱あるものを見つけられます。

アンテナを張って生きましょう!

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