「オールドボーイ」のパク・チャヌク監督、ミア・ワシコウスカ主演ということで、興味津々だったこの映画。
最愛の父を事故で亡くしたインディア。
母親のエヴィは美しき孤独な女性でインディアとは気が合わない。
そこへ、行方知れずだった叔父のチャーリーがやってくる。
居候することになったチャーリーは何でもできる完璧な男性。
その時から、インディアの周りの人が居なくなっていく。
不可解な事件の結末とは・・・。
なかなか考えられているけど、まだまだ青い香りの脚本(いい意味で)は、なんと「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラーが名前を隠して書いたもの。
それを、パク・チャヌク監督がいい具合にハリウッドらしさを消してアジア映画特有の青緑っぽさで撮っていてしっとりとした仕上がり。
ミア・ワシコウスカのお洋服も最高で絶妙でした!それにはこんなコンセプトがあったみたいです⇩
(公式HPより)
映画の冒頭、インディアは純粋無垢を象徴する淡い黄色の衣装をつけている。フランスの著名な画家バルテュスの、カーディガンとスカート姿の少女たちが居眠りをしている絵からヒントを得た衣装だ。 エヴィは籠に捕らわれたクジャクのようで、どの服も体にぴったりと合った、なめらかできっちりしたシルエットだ。一方、チャーリーの小粋な身なりは、1950年代のケーリー・グラントを思わせる。カシミアのセーターやサドルシューズの何気ない上品さは、どれも計算されたものだ。 これらの衣装が作り出すのは、どこか奇妙になじみがありながら、少し混乱しているような見かけだ。まさに現代風だが、時と場所がずれているのだ。
サドルシューズ、ほんと可愛かった!
毎年誕生日に送られるサドルシューズが大きくなって、18歳はハイヒールになる。
「薬指の標本」を思わせる靴をはかせるシーンは艶かしく美しいシーンでした。
どうしてチャーリーがあそこまでインディアに固執しているのか、その辺りのエピソードをもう少し観たかったけれど、ナチュラル・ボーン・キラーズだったってことでしょうか。
アートワークのとても美しい映画でした^^