カルテット!人生のオペラハウス「音楽家たちの老人ホームはファッションも華やか!」

カルテット!人生のオペラハウス ドラマ

ダスティン・ホフマンが監督がインタビューで、
「この映画には主要キャスト以外は、できるだけ本物の音楽家を起用したかった。この人たちはまだまだ素晴らしい音楽家なのに、社会は何十年も彼らに仕事のチャンスを与えずリスペクトしなかった。
ぼくがこの映画の出演をお願いすると喜んで引き受けてくれ、長い撮影にもついてきてくれた。
彼らは新しい人生をスタートさせ、ぼくはこの映画を成功することができた。
互いに素晴らしい贈り物ができたんです。」
と泣きながら答えていて、とっても感動した。
そんな想いで作られた映画が良くないわけないのです!

英国の美しい田園風景の中にある『ビーチャム・ハウス』は音楽家専門の老人ホーム。
極上の音楽が溢れるとっても素晴らしいホームですが、資金不足で存続の危機。
そんなとき、かつてのオペラの大スター歌手ジーン(マギー・スミス)が入所してくることに。
すでに入所していたかつての仲間たちは、彼女とカルテットを組み、オペラコンサートを開いて、ホームの資金を調達しようと計画しますが・・・。
とにかく美しいビーチャム・ハウス!
私もおばあちゃんになったら入りたい。
もと音楽家だからか、英国だからか、とにかくご老人のファッションが素敵!
おばあちゃんでも花柄のワンピースやピンクのカーディガン。チェックのストール、髪もキチンとカールして、お化粧もして、日本のホームとは違うなあと思いました。

お話自体はとってもありがちですが、たぶん、ダスティン・ホフマンの特徴なのか、ゆーーーっくりしていて話をせかしていないところが良い。
若い頃何かかったんだろうな・・・と思うものの、そんなに詳しく掘り下げない脚本も良い。
若い頃にした過ちや怒りや失望なんて、もう十分。
という暖かいフトコロの深さがある映画。
最後の
「じゃあ、結婚しよう」
というセリフで大号泣。
たった一つのセリフだけで。
とても優しい映画で、世界中のおじいちゃん、おばあちゃんをリスペクトしたくなる映画でした。

タイトルとURLをコピーしました